共通のことばを使う(目標・目的・理念)
共通のことばを使う(目標・目的・理念)
ふだん何気なく使っていることば。でも、友達との会話で使うと、何かちょっとした行き違いがある。そんな経験はありませんか?
組織や企画という、ひとが集まって運営されるものは、そのことばの違いがしばしば致命的になる。ここではその中でも代表的なことばを、整理したい。
(具体例を入れる必要がある)
●目標・目的・理念
「あなたたちの組織はどんな組織ですか?」「あなたたちの企画はどんな企画ですか?」それらの問に、全てのメンバーが生き生きと、しかも他のひとに伝わる言葉で、答えることができているだろうか?
全てのメンバーが共有している考え方を持っていなければ、そのような回答は難しい。また、メンバー回答できない、理解されていない組織や企画はまとまりに欠け、大きなエネルギーは持てない。まとまりをつくるために共有しなければならない言葉が、三つある。
【目標】
読んで字のごとく「道標」となることば。標となるために、具体的でなければならない。
(例)
「来年までにML参加人数を200人増やす」
「100人客を集める」
【目的】
読んで字のごとく「的」となる、目指す先を示していることば。主語・述語・目的語の全てをもった、具体的な文章でなければならない。
(例)
「一人でも多くのお客様に、あらゆる出会いとふれあいの場と安らぎの空間を提供すること」
(ワタミフードサービス)
【理念】
人生でいう「生き方」にあたることば。組織や企画の運営のPolicyとなる。強いイメージであり、人目をひく(chatchy)である必要がある。そのため曖昧でもよく、また文章として完成している必要もない。具体的である目的と表裏一体の存在となるか、しばしば逆に目的と同一の物となる。
(例)
「ヤマトグループは、社会的インフラとしての宅急便ネットワークの高度化、より便利で快適な生活関連サービスの創造、革新的な物流システムの開発を通じて、豊かな社会の実現に貢献します。」(ヤマトグループ)
「地球上で一番たくさんのありがとうをあつめるグループでありたい」(ワタミグループ)
「あたりまえのことを、あたりまえに」(小池宙)
組織・企画ではこの三つの言葉を明確にし共有することで、仲間とともに歩くことができる。
文責: 小池宙