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「失敗」しろ!

「失敗」しろ

 失敗は、しなければならない。初めから完全なものをつくれる天才は、いない。失敗の積み重ねが、経験となるのだ。
具体例を考える。かのリンカーンも、失業、恋人の死、州議会議長の落選、上院議員の落選、などを経験した。しかし、だからこそ大統領になれた。
(いい具体例をあとで考える)

●してはいけない失敗
しかしもちろん、してはいけない失敗というものがある。それは、何か? 「ひとを傷つける失敗」「学びのない失敗」の二つである。
【ひとを傷つける失敗】
 自分・仲間・参加者の、怪我(体の傷)とトラウマ(こころの傷)は、想像力を最大限に働かせ、未然に防がなければならない。回復できない、未来に引きずる失敗となりかねないからである。その最悪の形が、いのちを失う、失敗であろう。
 当然のことのようで、しばしばこの観点は忘れられている。非常口のわからないイベントを、しばしば経験しないだろうか? いのちは失われたら、すべてがなくなる。危機意識は常にもたなければならない。
【学びのない失敗】
経験値とならない失敗もまた、問答無用、である。コストだけ払っての払い損、になってしまうのだ。
失敗をしたあとは、大きく気力を失う。そこで立ち上がり、やってしまったことを分析し、次に生かせるかどうか、同じ失敗を繰り返さないことができるかどうかが、「デキる人間」「強い組織」になれるかどうかの境界である。
 
●失敗は、骨の髄までしゃぶりつくせ
 逆に言えば、経験に変えれるのであれば、どんどん失敗をするべきである。だがもちろん、最低限守るべき手順がある。
【1.まず、謝る】
失敗をしたら、まずは関係者全てに心から謝ることが大切である。謝れば、本当の仲間と支援者であれば、許してくれ、次を期待してくれる。しかし、謝らなければ、許してはもらえず、二度と期待もしてもらえなくなる。また、謝れるほどの反省がなければ、失敗をかみしめることもできない。
【2.次に生かす】
 失敗し学んだら、それを使って次のなにかを行なわなければならない。経験によって得た知識は、使わなければ宝の持ち腐れとなってしまう。また、次を意識した現実的な反省こそが、大きな学びになる。
【3.失敗に慣れない】
 失敗をかみしめ学んでも、なかなかすぐに乗り越えることはできない。しばしば同じ失敗をしてしまう。そして、慣れてしまうことがある。そして、学ばなくなる。
 常に新鮮な気持ちを持って、失敗には挑まなければならない。
【4.他人のせいにしない】
 先にあげた三つのことを行なえないひとに共通しがちなことが、これである。自分の責任にすること。その土台が会った上で、次に繋がる反省は行なうことができる。

●さらなる失敗の使い方
・「隙」にする
 完全なものに、ひとは手を貸してくれない。そのため、仲間がつくれない。完全なだけでは憧憬は得られても、仲間、は増えないのである。
すきだらけ、失敗だらけ。だからこそ魅力的。
そんなひとが、あなたの周りにもいないだろうか?


文責: 小池宙

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